いる?いらない?”水素水”の真実!! その②

栄養

こんにちはー!タニトです!

前回に引き続き、水素水について書いていきたいと思います。

今回は、「実際の研究と結果・摂取判断はどうするか」についてお話させていただきます。

では、早速いきましょう!

運動パフォーマンスに関する研究

ここでは、水素水が及ぼす運動パフォーマンスへの影響を調べた研究の中で、肯定的な結果が出たものと否定的な結果が出たものを1つずつご紹介したいと思います。

 【効果が肯定された研究】~Botekらの研究(2021)~

この研究の目的は、1260mlの水素水摂取が運動パフォーマンスの反応に及ぼす影響を評価することでした。

このランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー研究には、23.8±1.9歳の男性12人が含まれていました。

被験者はハーフスクワット、レッグエクステンション、レッグカールを10回3セット行い、運動の途中と運動直後に乳酸量の評価がされました。

結果として、水素水摂取グループはプラセボ群と比較して、運動の途中と直後の乳酸を減少させました。

結論として、水素水補給は乳酸反応を減少させ、運動パフォーマンスを向上させるとされました。

 【効果が否定された研究】~Valentaらの研究(2022)~

この研究では、運動前の水素水摂取が運動パフォーマンスに及ぼす影響を調査しました。

年齢17.5±1.8歳、BMI=21.0±1.3kgの24 人の男性が参加しました。

この無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー研究では、1260mlの水素水を4 回に分けて摂取し、運動の120分前(420ml)、60分前(420ml)、30分前(210ml)、10分前(210ml)に摂取しました。

エクササイズプロトコルは3つのフェーズで構成されていました。

ウォームアップは3分間実行され、その後、一定の強度で1分間、最後に第3段階は、疲労するまで個別の強度で実行されます。

疲労までの時間、心肺変数、および運動後の血中乳酸濃度が測定されました。

結果として、プラセボと比較し、水素水摂取グループは次の変数に有意な影響を与えませんでした。

●疲労までの時間 (217±49および227±53秒)
●最大心拍数 (186±9および186±9拍)
●運動後の血中乳酸濃度 (9.9±2.2および10.1±2.0mmol)

結論として、運動前に1260mlの水素水を摂取しても、疲労するまでの運動パフォーマンスにエルゴジェニック効果は見られないとされました。

最終判断はご自身で

以上、3つの理由や研究結果にばらつきが多いことから、ダイエット効果やアンチエイジング効果を求めるなら、市販されている水素水にお金をかけるよりももっと他に良い選択肢がたくさんあるので、僕だったら他の選択肢を選ぶかなと思います。

ダイエットや体脂肪燃焼を考えるのであれば、いくら水素水を取ったとしても、摂取カロリーが消費カロリーを下回ってないと脂肪は蓄積されていきます。

その人がどのような環境で、どういった目的を掲げて運動だったりサプリメンテーションや食事管理をされているのかにもよりますが、根拠が曖昧なものにお金と時間をかけるのであればもっと良い選択肢があるんじゃないかなと思います。

ただ、最初の記事でもお話しした通り、全ての水素水商品に効果がないの?美容健康作用ゼロなの?というとそうとも言い切れないわけです。

実際にプラシーボ効果と言って、ある疾患を持った方に対して「これは有効な薬ですよ」と言いながら、何の効果も無いただの白い粉を処方するといった研究でも3人に1人は効果が出る人がいます。

なので、実際に水素水をある程度の期間取り続けて身体が改善したという人がいるのも間違いない事実としてあります。

なので、それらも加味した上で、最終的な判断はこれを読んでくださる皆さん自身が決定していただければと思いますが、僕自身が皆さんにお伝えしてる見解としては記事に書かせていただいた通りになります。

以上、水素水についてでした!ご参考になれば幸いです!
では、また!

♦クイズ♦

Q.再生可能エネルギー由来の電力を利用して水を電気分解して作った水素は〇〇水素と呼ばれています。この○○に入る色は次の内、どれでしょう?

1.グリーン
2.グレー
3.ターコイズ
4.ブルー

正解は、次回のブログで!

前回記事はこちらから→「いる?いらない?”水素水”の真実!! その①
次回記事はこちらから→「意外と知らない小麦粉と”全粒粉”の違い!!その①

参考文献

[1]Hydrogen Rich Water Consumption Positively Affects Muscle Performance, Lactate Response, and Alleviates Delayed Onset of Muscle Soreness After Resistance Training.Michal Botek(2021)
[2]Acute pre-exercise hydrogen rich water intake does not improve running performance at maximal aerobic speed in trained track and field runners: A randomized, double-blind, placebo-controlled crossover study.Michal Valenta(2022)

コメント

タイトルとURLをコピーしました