こんにちはー!タニトです!
今回は、コエンザイムQ10についてお話させていただこうと思います。
コエンザイムQ10というと、コンビニやスーパーなどでも売られているので、かなりポピュラーなサプリメントの中の一つなのかなと思います。
一方で、プロテインやEAAなんかと比べると、まだまだマイナーで、「具体的にどんな作用があるの?」と聞かれたときにパッと答えられる人は少ないのではないかと思います。
なので今回は、このコエンザイムQ10は実際のところ摂るのに値するのか、なぜダイエットに効果的だと言われるのかといったところを科学的根拠に沿ってお話していければと思います。
本題に入っていく前に、まずは前回ブログのクイズの答えから発表したいと思います。
正解は~~~~~~~
4番のメイヨーでした。
メイヨークリニックは、「患者とその家族が運命を受け入れる前に訪れる最後の拠り所」と呼ばれているそうです。
では早速、コエンザイムQ10について書いていこうと思います。
どんな人に効果的な栄養素なの?
まず、コエンザイムQ10は、どんな人に有効なのかについてお話していきます。
これには結論、3つありまして、
- 運動習慣のある方、または活動量の多いお仕事をされている方
- 筋肉量が多いにもかかわらず、基礎代謝量が低いと感じられている方
- 有酸素マシンなどで算出された消費カロリーよりも実際の消費が少ないと感じられている方
こういった方に対しては、コエンザイムQ10の摂取が効果的になる可能性があります。
では、コエンザイムQ10には、どのような働きがあるのかをお伝えする前に、そもそもコエンザイムQ10ってどんな栄養素なのかについて少し触れておきたいと思います。
どんな栄養素なの?
人間の体内には、様々な酵素がありますが、このコエンザイムQ10はそれ自体が細胞を構成するような栄養素ではありません。
どちらかというと、酵素の補助をする補酵素として働く栄養素になります。
また、必須アミノ酸やビタミンは体内合成ができないと言われますが、コエンザイムQ10に関しては体内で合成することができます。
グルコースが体内に入ってくると、それが代謝されてピルビン酸→アセチルCoAとなり、このアセチルCoAを材料としてコエンザイムQ10を作ることができるのです。
ただ、それだけでは十分な量とはいえないので、外から摂ってくる必要があるといわれているのです。
また、ビタミンなどは水に溶けやすい水溶性と油に溶けやすい脂溶性の2つに分類されますが、コエンザイムQ10は脂溶性の栄養素になります。
そして、コエンザイムQ10には大きく2種類あります。
酸化型(ユビキノン)と還元型(ユビキノール)です。
最近、一般的に市販されているコエンザイムQ10は、還元型コエンザイムQ10が多いのかなと思いますが、少し前までは酸化型コエンザイムQ10のほうが主流でした。
酸化型は体内に入ると還元型に変換されてから使われていきます。
この変換割合は、体質や年齢、ストレスや体調に大きく影響を受けてしまうので、場合のよってはここで大きなロスが生じてしまうということがあります。
なので、最近市販されているものは、この変換が必要ないように初めから還元型で売っているものが主流になっています。
「じゃあ最初から還元型で売ってくれてりゃ良かったのに!」という気持ちになるかもしれませんが、当時は還元型のサプリメントを作る技術がまだ未発達だったので、生産コストも安く、比較的容易に作れる酸化型のコエンザイムQ10というのがサプリメント市場の主流だったのです。
それでは、ここで問題です。
コエンザイムQ10は体内の至る所に分散されているのですが、一番多く存在している場所はどこだと思いますか?
・・・
・・
・
答えは心臓です。
次に腎臓、その次に肝臓といった順番で分布されています。
そしてこれは余談ですが、今では、テレビCMやメディア広告なんかでコエンザイムQ10は、耳馴染みのある名前になりましたよね。
このコエンザイム“Q10”と聞いて「ん?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか?
実は、Q10だけではなく、自然界にはコエンザイムQ1~Q13まで存在しています。
しかし、人間の体内で働くものはQ10なので、市販されているサプリメントではコエンザイムQ10と表示がされているのです。
というところで、今回はここまで!
次回の記事では、「コエンザイムQ10の働き・その他の作用と研究」についてお話させていただこうと思います。
では、また!
前回記事はこちらから→なぜ瘦せる!?”ケトジェニックダイエット”のメカニズム!!その④
次回記事はこちらから→代謝を促進”コエンザイムQ10”の恩恵!!その②
参考文献
- 1)Effects of a Combination of Water-Soluble CoenzymeQ10 and Collagen on Skin Parameters and Condition:Results of a Randomised, Placebo-Controlled,Double-BlindStudy-Katja Žmitek(2020)
- 2) CoenzymeQ10-Induced Activation of AMPK-YAP-OPA1 Pathway Alleviates Atherosclerosis by Improving Mitochondrial Function, Inhibiting Oxidative Stress and Promoting Energy Metabolism-Tianqi Xie(2020)
- 3) Clinical applications of coenzyme Q10-Juan Garrido-Maraver(2014)
- 4) Coenzyme Q10 in Cardiovascular and Metabolic Diseases: Current State of the Problem-Vladlena I Zozina(2018)
- 5) Disorders of Human Coenzyme Q10 Metabolism: An Overview-Iain Hargreaves(2020)
- 6) Coenzyme Q10 supplementation: Efficacy, safety, and formulation challenges-Marta Arenas-Jal(2020)
コメント