こんにちはー!タニトです!
前回に引き続き、コエンザイムQ10について書いていきたいと思います。
今回は、「摂取上の注意点・摂取量」についてお話させていただきます。
では、早速いきましょう!
摂取上の注意点
摂取するにあたっての注意点をいくつかお話していきたいと思います。
このコエンザイムQ10というのは、実はテストステロンという男性ホルモンに似た部分があります。
どういった点が似ているのかというと、体内での合成能力が20代でピークとなり、40代を過ぎてくると一気に低下してくるといった部分です。
筋肉を付けていくためには必要不可欠なテストステロンは、25~30歳がピークとなり、その後10年間でおよそ8%ずつ低下していきます。
コエンザイムQ10も、20歳の時と80歳の時とを比べると、約半分程度になっています。
よく、メディアなどで「気になる加齢による代謝の衰え…」などと取り上げられているものを見かけますが、実は、あれはコエンザイムQ10の合成レベルの低下を指して言っているものが多いのです。
また、コエンザイムQ10の吸収率に関しては、40%程度とあまり高くありません。
吸収率が高くないにもかかわらず、酸化型のものを摂ってしまうのは、少々もったいないのかなと思います。
また、体内で合成ができる栄養素ではあるのですが、合成分だけでは十分量とはいえません。
しかし、イワシやサバ、シャケなどの魚類、レバーなどの肉類といった食品からも摂取していくことで、十分量に到達することができますので、サプリメントから摂取していかなきゃいけないといったものでもありあせん。
それを踏まえた上で、もしサプリメントから摂るのであれば、どこのどういった商品がおすすめできるのか?
これに関しては、この記事の最後にご紹介させていただきます。
また、これも非常に重要な注意点ですが、コレステロール低下剤(具体的にはスタチン)を飲んでいる方にお伝えしたいのが、コエンザイムQ10とコレステロールは体内合成の経路が似ています。
なので、スタチンを飲むとコレステロール値は低下していきますが、同時にコエンザイムQ10の合成量も低下します。
ですので、そういった方は、積極的に外から摂取してくるということが必要になってきます。
摂取量について
1回あたりの摂取量として、様々なこと(300㎎くらいがいいのでは?500㎎くらい摂ってもいいんじゃない?など)が言われています。
サプリメントととしても400㎎含有されているものなんかも実際に販売されています。
しかし、個人的には1回あたりの摂取量は、100㎎多くて120㎎くらいに抑えておくのがいいのかなと思います。
過剰摂取による副作用というのは報告されていないのですが、コエンザイムQ10というのは1970年代にうっ血性心不全という病気の薬として使われていた背景があります。
その時の使用上限は、30㎎でした。
医薬品として使われているものは、かなりシビアに使用上限が管理されているので、その10倍20倍という量を摂取するというのは、個人的にはやや多いのではないかと思います。
余談ですが、コエンザイムQ10をサプリメントで摂ろうと思った時に、最近よく含まれている物質としてPQQ(ピロロキノリンキノン)というものがあります。
コエンザイムQ10サプリメントを購入する際に、このPQQが入っているものがいいのか?それとも入っていない方がいいのか?といったことがちらほら聞かれます。
このPQQには、脳機能向上・細胞活性・抗酸化作用といった働きがあると言われていて、「これは14番目のビタミンになるんじゃないか?」と研究者の間で一時期騒がれていました。
しかし、研究数自体がまだまだ少ないという現状がありあます。
コエンザイムQ10のみがパッケージされているサプリメントであっても、コエンザイムQ10の恩恵は十分に受けることができますので、ここまでの内容を読んでPQQが入っているものを選ぶのかどうかは皆さんの裁量で決めていただければと思います。
まとめ
- (体内合成ができるので)ビタミンには入っていないが、ビタミンと同じくらい重要な働きを持っている栄養素の一つ
- 基本的には食事から十分量を摂取できるので、あえてサプリメントから摂ってくる必要はない
- 若年者よりも、40代以上の方のほうが恩恵を受けやすい
以上、”コエンザイムQ10″についてでした!ご参考になれば幸いです!
僕が個人的におすすめする商品の購入ができるサイトのリンクを張っておきますので、興味がありましたら使ってみてください!
このブログは、「健康な毎日、充実した日々を送るための手掛かりとなる」ということを何よりも大切な目的としています。ご紹介させていただく商品の殆どは身体に入れるものですので、できれば当ブログ「コエンザイムQ10」の記事を全て読み、しっかり理解した後、よく考えた上で、それでも使ってみたいと思った場合のみ購入されることを推奨します。場合によっては、医師に相談の上、購入をご検討していただけると幸いです。
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♦クイズ♦
Q.米国神経学会のガイドラインでは、コエンザイムQ10は〇〇の予防に「有効と考えられる」と記されています(この結論は限定的なエビデンスに基づいているとも記されている)。この〇〇に入るのは次の内どれでしょう?
- インフルエンザ
- 不眠
- 片頭痛
- 眩暈
正解は、次回のブログで!
前回記事はこちらから→代謝を促進”コエンザイムQ10”の恩恵!!その②
次回記事はこちらから→僕の大好物”サツマイモ”を深ぼる!!その①
参考文献
- 1)Effects of a Combination of Water-Soluble CoenzymeQ10 and Collagen on Skin Parameters and Condition:Results of a Randomised, Placebo-Controlled,Double-BlindStudy-Katja Žmitek(2020)
- 2) CoenzymeQ10-Induced Activation of AMPK-YAP-OPA1 Pathway Alleviates Atherosclerosis by Improving Mitochondrial Function, Inhibiting Oxidative Stress and Promoting Energy Metabolism-Tianqi Xie(2020)
- 3) Clinical applications of coenzyme Q10-Juan Garrido-Maraver(2014)
- 4) Coenzyme Q10 in Cardiovascular and Metabolic Diseases: Current State of the Problem-Vladlena I Zozina(2018)
- 5) Disorders of Human Coenzyme Q10 Metabolism: An Overview-Iain Hargreaves(2020)
- 6) Coenzyme Q10 supplementation: Efficacy, safety, and formulation challenges-Marta Arenas-Jal(2020)
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