あまり知られていない“ウコン”の魅力!! その②

食材

こんにちはー!タニトです!

前回に引き続き、ウコンについて書いていきたと思います。

今回は、「摂取する上で注意すること」についてお話させていただきます。

では、早速いきましょう!

摂取上の注意点

脂肪肝などの肝疾患を抱えられた方がクルクミンを摂ると症状が悪化するのでは?とういことを耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?

確かに、ウコンドリンクなどを肝臓の悪い方が摂取するとさらにその症状が悪化してしまうといったことはよく言われており、研究によってもある程度明らかになっています。

多くの方はこのウコンドリンクに入っている主成分であるクルクミンが肝臓の症状を悪化させているのでは?と思われているかもしれませんが、様々な論文を見ていると、この解釈は少し違うのではないかと思います。

確かに、ウコンドリンクやウコンを摂取すると肝臓の症状が悪化するということが一定数報告されています。

しかし、その原因はウコンに含まれるクルクミンではなく、どちらかというと鉄分です。

鉄分は一般的には体に良いという認識をされている方が多いと思いますが、男性で肝疾患を抱えられた方が多く鉄分を摂ってしまうとそれがフリーラジカル(活性酸素)に変わってしまいます。

この活性酸素が体内で細胞を傷つけてしまい、その結果肝細胞炎症を悪化させてしまうことによって症状が悪化しまうというような働きがあるのだと思います。

なので、肝臓の状態があまり良くない方は、ウコンやシジミといった鉄分を多く含んだものは避けたほうがいいかもしれません。

そして現在、いくつかの動物実験やヒトでの研究、また、高用量(11 g /日の経口投与)において、クルクミンの耐容性および安全性が示されています。

しかし、これまでのところ、妊娠中または授乳中の女性、子ども、貧血や肝臓病の患者など、特定の条件下の被験者にクルクミンの補給を処方することは、人間に関する安全な研究がほとんどないため、推奨されていません。

一方、動物モデルでは、デリケートな条件でも経口クルクミンの安全性と忍容性に関する豊富な科学文献があります。

いくつかのinvivo研究では、妊娠中の経口クルクミンの安全性が示され、非変異原性および非遺伝子毒性効果も報告されています。

Luらは、高クルクミン補給(100 mg / kg)が、妊娠糖尿病マウスのインスリンの不耐性を改善する可能性があることを報告しました。

クルクミンは妊娠糖尿病の代替治療と見なすことができますが、さらなる研究が必要です。

おわりに

最近、有効性がはっきりしてきたといっても、まだまだクルクミンに対する研究の数は限られているため、決定的な結論は導き出されていないという現状があります。

なので、クルクミンの効果を明確に結論付けるためには、より大規模な試験が必要であるとしています。

そして、ご紹介した研究のすべての被験者はアジア人でした。

そのため、アジア人であれば一定量の安全性と有効性が担保されているものと考えますが、アジア人以外ではその限りではないことも注意が必要である思います。

以上、ウコンについてでした!ご参考になれば幸いです!

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♦クイズ♦

Q.ウコンにはいくつかの種類があるのですが、次のうち、英語で「ターメリック」と訳されるのはどれでしょう?

  1. 春ウコン
  2. 秋ウコン
  3. 紫ウコン
  4. 黒ウコン

正解は次回のブログで!

前回記事はこちらから→あまり知られていない“ウコン”の魅力!!その①
次回記事はこちらから→一大ブームを作った“HMB”を語る!!その①

参考文献

  • [1]Curcumin effects on inflammation and performance recovery following eccentric exercise-induced muscle damage(2007)
  • [2]Curcumin (Turmeric) and cancer.Unlu A、Nayir E、Dogukan Kalenderoglu M、Kirca O、OzdoganM。(2016)
  • [3]Efficacy and safety of turmeric and curcumin in lowering blood lipid levels in patients with cardiovascular risk factors: a meta-analysis of randomized controlled trials.Qin S、Huang L、Gong J、Shen S、Huang J、Ren H、HuH。(2017)
  • [4]Curcumin: Biological, Pharmaceutical, Nutraceutical, and Analytical Aspects.Kotha RR、Luthria DL(2019)

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