女性の味方“イソフラボン”の働きとは!? その③

栄養素

こんにちはー!タニトです!

前回に引き続き、イソフラボンについて書いていきたと思います。

今回は、「エクオールを産生できない人はどうすればいいのか・リスクに関して」についてお話させていただきます。

では、早速いきましょう!

エクオールを産生できない人はどうすればいいの?

 サプリメントの有効性・安全性

エクオールは、ダイゼインが動物や人間の特定の腸内細菌によって生成される微生物代謝物であり、人間の健康に多くの有益な効果をもたらします。

ですが、その特定の腸内細菌を持つ人と持たない人がいて、持たない人はエクオールの健康上の利点を利用することが難しくなります。

ある実験では、成人の腸でエクオール産生を誘導することを目的とし、ダイゼインをエクオールに変換できる人の腸内細菌をできない人の腸壁に接種してみましたが、現時点で成功には至っていません。

一方、エクオールの経口投与は、適切な代替法としていくつかの研究で証明されています。

そのため、ダイゼインから生産されたエクオールは、サプリメントなどの栄養補助食品の生産に使用されています。

つまり現状、エクオールが産生できない人は、サプリメントなどで直接摂っていくしかないのです。

また、急性および亜急性毒性研究においても、エクオールサプリメントが安全であることが示されています。

リスクに関して

子どもは成人よりも、エストロゲンレベルが低く、視床下部-下垂体-卵巣軸の発達が不完全であるため、外因性エストロゲン化合物に対しての感受性が高いです。

つまり、同量の摂取でも子供は大人よりも高いイソフラボンレベルにさらされる可能性があり、生殖器系の発育に影響を与える可能性があります。

動物実験では、ラットに対し離乳から性的成熟まで大豆イソフラボンを投与し続けると、ラットの卵巣の卵胞発育に影響を及ぼし、卵胞閉鎖が加速することが示されました。

卵胞閉鎖の加速は、卵巣機能の早期障害の主な原因であると考えられています。

このような実験を人間に対して行うことは倫理的な理由から不可能なので、動物実験の域をでません。

なので、幼少期には出来るだけイソフラボンの高容量摂取は避けたほうがいいのかもしれません。

しかし、先天性乳糖不耐症といって生まれつき牛乳などに含まれる乳糖を分解する酵素を持たない、もしくはその活性が弱い子もいます。

そういった子の場合、牛乳由来のミルクが飲めないこともあり、代わりに大豆ベースのミルクを飲むケースがあります。

上記の動物実験の例から大豆ベースだと不安に思われるかもしれませんが、牛乳から作られた乳児用調合乳と大豆ベースの乳児用調合乳を飲んでいる赤ちゃんを比較した研究によるとイソフラボンの悪影響は発見されなかったとのことです。

さらに、牛乳ベースと大豆ベースのミルクを比較した他の多くの研究でも、成長と発達、体重や身長、性ホルモンのサイズなどに違いは見られませんでした。

また、母乳中のゲニステインとダイゼインの発生は非常に少ない(5〜15 ng / mL)です。

仮に、お母さんが大豆から作られた食品を摂取するとします。

すると、母乳中のイソフラボン濃度が最大10倍に上昇する可能性があります。

しかし、この場合でも、母乳中から摂取されるイソフラボンの量は5〜10 µgにすぎません。

この程度の摂取量での悪影響は報告されていないので、食品からの摂取は心配しなくてもいいと思いますが、サプリメントの使用は授乳中や妊娠中の方は避けたほうがいいでしょう。

サプリメントとしての使用は一般的には更年期障害を抱えられた方、またはその予防を目的に考え始めることが多いかと思います。

他の効果を目的に年齢の若い方が使用される場合、一度、医師に相談していただくほうが賢明かと思います。

少なくとも小児期では使用しないことをおすすめします。

終わりに

今回、ご紹介した全ての研究者が、イソフラボンのより強力なエビデンスを確立するためにはさらなる研究が必要であるとしています。

現在までの研究から一定量の安全性や健康への好影響は担保されているものと思いますが、サプリメントを使用される際は、必ず説明文を読み、用法・用量を守り、必要以上の摂取はしないようにしていただければと思います。

以上、イソフラボンについてでした!ご参考になれば幸いです!

僕が個人的におすすめする商品の購入ができるサイトのリンクを張っておきますので、興味がありましたら使ってみてください!

♢商品購入前のお願い♢

このブログは、「健康な毎日、充実した日々を送るための手掛かりとなる」ということを何よりも大切な目的としています。ご紹介させていただく商品の殆どは身体に入れるものですので、できれば当ブログ「イソフラボン」の記事を全て読み、しっかり理解した後、よく考えた上で、それでも使ってみたいと思った場合のみ購入されることを推奨します。場合によっては、医師に相談の上、購入をご検討していただけると幸いです。


[ お得サイズ ] 大豆イソフラボン 60mg 120粒 海外直送品

♦クイズ♦

エクオールは1932年にイギリスで最初に発見されたのですが、発見された場所は次のうち、どれでしょう?

  1. 羊の血
  2. 牛の腸
  3. 犬の涙
  4. 馬の尿

正解は、次回のブログで!

前回記事はこちらから→女性の味方“イソフラボン”の働きとは!?その②
次回記事はこちらから→あまり知られていない“ウコン”の魅力!!その①

参考文献

  • [1]Association between Soy Isoflavone Intake and Breast Cancer Risk for Pre- and Post-Menopausal Women: A Meta-Analysis of Epidemiological Studies.(2014)
  • [2]Equol Decreases Hot Flashes in Postmenopausal Women: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Clinical Trials(2019)
  • [3]Isoflavones.KřížováL、DadákováK、KašparovskáJ、KašparovskýT。(2019)
  • [4]Health Promotion Effects of Soy Isoflavones.Nakai S, Fujita M, Kamei Y.(2020)
  • [5]Scientific Evidence Supporting the Beneficial Effects of Isoflavones on Human Health.Gómez-Zorita S, González-Arceo M, Fernández-Quintela A, Eseberri I, Trepiana J, Portillo MP.(2020)

コメント

タイトルとURLをコピーしました